四君子苑
北村美術館の四君子苑、素晴らしかったです。
昭和の数寄者といわれる北村謹次郎の旧邸です。
こちらの美術館所蔵、蕪村の「烏鳶図」に一目ぼれし、
以降美術館には何度も訪れていますが、時期外れでいつも四君子苑には入れずじまいでした。
今年は不思議とスムーズに、しかも茶道に精しい方と友人と四人で、楽しく、充実した時間となりました。
お庭、茶室、母屋、全てに美意識が行き届いていました。
華美でなく優美。
母屋からは如意が岳の大文字がまっすぐに見え、当時は送り火茶会なども催されていたそうです。その優雅なお茶会を想像したり、建物の中をゆっくりゆっくり拝見いたしました。
お茶室の小間の名は「珍散蓮」。当時のお茶人さんの命名だそうです。長唄「娘道成寺」の三味線の聞かせどころからとられた、とか。
たのしむことはそのまま芸事に直結していますね。
春の公開が待ち遠しいです。